不正だらけの「かんぽ生命」 加入者3000万人
一人暮らしのお年寄りや、認知症気味の方を相手に、事実上の詐欺を組織的に行ってきた。振り込め詐欺は「信用なし」の危ない橋を渡っているが、こっちは昔から根深い「郵便局さん」への絶大な信頼を、組織的かつ逆手にとっているだけに、数段質が悪い。
「消えた年金 5000万件」というのもあった。
地方自治体が国から借金するのを「起債」という。起債の許認可は財務省が実質的な権限を握っているが、その原資は「かんぽ」資金か、「年金資金」が大半である。「起債」そのものは、別段「よくないこと」ではない。例えば、大きな公立病院を新築するのに必要な費用を単年度あるいは複数年度の予算だけで賄うのは、財政的にもムリがあるし、その受益はその先数十年の住民が受けるわけだから、後の先々の住民にも応分の負担をお願いする、というのは筋がとおっている。ただ、将来返せる見通しがあってのことだ。夕張市のように、ゴマカシで収支見通しを意図的に作成していたら、破綻する。返す見込みもないのに、カードローンで借りまくったり、奨学金という教育ローンを大学院博士課程まで借りまくることも同じだ。
神戸市の赤字ローンの典型は、空港整備事業であり、地下鉄海岸線の整備だった。さすがの現市長も「海岸線は失敗だった」と認めざるを得ない。
上のような表示を掲げることが、融資の要件とされた。