七つの花弁を持つ花があります。
日本に広く分布する高山植物で、滋賀県の国立公園条例にも指定されており、七つの花弁・雄しべ・ガクを持ち花弁の端は、うっすらと赤みを帯びています。
名前は「ツマトリソウ(端取草)」。
その名称は、時代の武将が身に纏う、鎧から生まれました。
戦いに赴く彼らにとって、鎧の勇ましさと風雅さを際立たせることは、殺伐とした時代のなかでの彼らの美意識だったと云われています。
威色目(おどしいろめ)と云われる組紐や革を使った端のかがり部分「端取(ツマトリ)」の独特な美しい装飾はその花の由来となりました。
湖北の地に咲く「ツマトリソウ」。
この七枚の花びらを持つ花をモティーフに、「ナナヒラ」が誕生しました。
「七本鎗ノ酒粕の石鹸 雪ノ糀」
米、水、麹。たったこれだけの素材から生まれる酒粕は、今多くの機能性が確認されています。
コレステロール改善作用、糖尿病予防、抗酸化作用に抗菌作用、そして美肌効果。
酒粕の良さに触れていただきたい願いから、ナナヒラのはじまりに、酒粕の石鹸をつくりました。
やわらかくて、やさしい心地。美白うるおい効果。
酒粕には、アルブチンなどの美白うるおい成分が含まれています。
酒蔵では過酷な作業があるにも関わらず、杜氏や蔵人の手はとても美しいのです。
これは、酒粕の中に含まれる成分によるものです。
「七本鎗の酒粕」
「米、水、麹。」
純米吟醸粕を造るのに、伝統的な木槽搾りが向いています。
とてもやわらかな粕ができ、酒の含有量も多いので、効用に影響します。
こうして、たっぷりと美白、うるおい成分が含まれた酒粕を、一番良い状態で石鹸にしたいと考えました。
探し訪ねた末に、あるひとりの職人と出逢うに至りました。
ひとりの職人は、昔ながらの木槽搾りで、純米吟醸酒粕をつくりました。
もうひとりの職人は、これを石鹸素地に配合し、昔ながらの釜焚き製法で炊き上げました。
職人がかたくなに天然素材と手作りを続けているのは、本当の無添加石鹸をつくるため。
現在、石鹸の多くは輸入石鹸素地を加工してつくられています。
輸入石鹸素地には、保存性を高めるために多くの合成物質が添加されています。
桶谷石鹸の素材は牛脂、ヤシ油、そして油分を鹸化させるための苛性ソーダのみ。
木槽搾りの吟醸酒粕に含まれる成分が、釜炊のみずみずしい枠練石鹸に溶け込んでいきます。
ゆっくりゆっくりと固まっていく石鹸。
手作業でカットされます。
桶谷氏に質問した時のことです。
石鹸は生きているから。この子(石鹸)らに聞かな。
生きている酒粕と、生きている石鹸。
伝統的な手作り製法に一切の妥協を許さない
酒蔵職人 冨田泰伸 と、 石鹸職人 桶谷正廣
ふたりの職人が出逢い、さらに伝統を研ぎ澄ますことで、「雪ノ糀」は生まれました。
無着色、無香料、無鉱物油、合成界面活性剤無添加、防腐剤無添加
使っていただくと判ります。
桶谷氏は言いました。
「ほんとうに良い石鹸は、洗った後につっぱらないんだよ。」
目の前で見た、本物を追求する桶谷石鹸の姿。
蔵元の訪問記を次回の更新で公開します。
【標準重量】80g
洗顔石鹸
無着色・無香料・無鉱物油・合成界面活性剤無添加・防腐剤無添加



1,620円(税込) | |||
