私が一番熱心にテニスを楽しんでいた頃、アジア最高レベルの試合はこんなふうだった。インドのクリシュナンは木製のラケット、日本のエース・福井は多分グラファイト製のラケットを使用していたようだ。
現代のテニスと比べると、スローモーションを観ているかと勘違いするほど、ボールのスピードが遅い。サービスでもノータッチエースはほぼなくて、ストロークエースもまずない。ネットするか、アウトするかの我慢比べのようにも思えてしまう。
かなり速くて鋭いサービスを、ライジングで叩き込むリターンができなくては、現代テニスでは勝てない。