講演会そのものはとても充実していたと思います。落合さんはかつてアナウンサーというかラジオのパーソナリティをなさっていたこともあって、お話しにメリハリがあり、かつ定刻にきちんと終わるというのはさすがにプロだと感服しました。
彼女の記事は「週刊金曜日」でときおり見ている程度です。お母様をご自宅で介護なさっていたことは、私と少し似ています。ただ、私の母は、いま特別養護老人ホームに入所、認知症による要介護5です。85歳になりました。
さて前回送らせていただいたメールは、まだ序章に過ぎません。以下に記すことは、確証もないところがたくさんありますので、不確実なものですが、是非ともお伝えしたい、と考え、綴らせていただきます。
神戸芸術センターのWEBSITEのトップには、平成20年度消防庁長官賞受賞と書かれています。建物の所有者が綜合警備保障(ALSOK)ですから、「防災・消防体制は万全」と自慢したいのでしょうね。防災・消防の各法令ならびに実践に、彼らは精通しているはずです。ホールの観客の定員管理を知らないわけがありません。それなのに、あなたたち主催者がパイプ椅子を貸してほしいと要望したとき、「防災上できません。法令にも決められています」と対応しなかったか、という疑問が残ります。余計かもしれませんが、あの高級賃貸マンションはまったくの不人気なのに、大ホールもおそらく赤字だらけなのに、いち警備会社が運営・管理できるのかも疑問です。
パイプ椅子を貸し出して、万が一事故や負傷者が発生したら、貸し出した側も、行政処分あるいは刑事責任すら問われるはずです。もちろん、借りた側もですが…。警備会社には、大小ありますが警察官OBによる天下りの温床であることはご承知かと思います。警備会社は警察情報を欲しがり、その見返りとして警察は業者に天下りをなかば強要するのです。大手には、元・警視正クラス以上がゴロゴロいます。
結論から申し上げると、定数などどうでもいいから、国家権力・警察(公安)は、参加者の顔写真や動画をとりまくり、個人を特定しようとしたのでしょう。それには人数制限など云々したら彼らの不利益になります。動画や写真から個人を特定する技術は飛躍的に向上しています。参加者の8割以上の方は、運転免許証をもっておられるのではないのでしょうか。あるいは、いらないのに写真付きのマイナンバーカードを保有している方もいるでしょう。権力は、反原発・反基地・反安保の運動をしている方々、あるいは憲法改悪反対の声を上げている人々を、「公安の敵」と認識しています。まさかそんな、と思われるなら警察白書をご覧ください。ネットで閲覧できます。オウム・過激派・極右・指定暴力団・日本共産党らとならんで、「公安」の章に記載があります。
世の中、このまま進んでいくと、先日の講演会へ前触れもなく警察官が大量動員されて、「消防法違反の容疑で捜査する。全員、一列に並んでいったん外へ出よ」とかになって、主催者は所轄まで「任意」同行を求められる、という展開も予測されます。消防法違反を口実に集会の自由が剥奪されてしまうのです。警察官に顔写真を何枚も撮られただけで、気弱な市民はもう戦えなくなります。これは杞憂ではない、と私は考えています。