昭和55年の年末から降り出した雪は、成人式の日(15日)の前日まで連日降り続いた。「伊吹山スキー場 300センチ 不可」と発表されたのは、リフトが雪に埋まってしまって動かせなかったからだ。地元は政府に激甚災害の指定を訴えたほどだ。我が家から数キロにある小学校の体育館の屋根が雪の重さに耐えられずに落ちた。
それと比べると、今年の暖冬と雪の少なさはどうだ。日本列島にある大半のスキー場は、稼ぎ時の年末年始を棒に振った。明らかに気候が替わってしまった、というしかないだろう。山々に降り積もった雪は、春の雪解けまで保水の役目も果たしているが、これもおかしくなっている。