長田区にあるベトナム人の救援組織の代表者と約1時間お話しをする機会を得た。彼女もベトナム人、来日15年だから日本語はうまい。いろいろと説明をしていただいたが、不当な労働環境で就労させられ、逃亡や自殺もあるなかで、話は意外な方向へ向かった。ベトナム全体が不動産バブル状態で、日本より高いぐらい、とのこと。1000万円ではロクな家屋も買えないそうだ。
イギリスの不動産管理会社「Savills vietnam」が発表したホーチミンの不動産レポートによると、この5年間で不動産の平均価格が毎年10%ずつ上昇しているようです!!
とくにAクラス(高所得者向け)の価格上昇が、Bクラス(中所得者向け)やCクラス(低所得者向け)よりも上昇率が高かったようです。
5年間の取引数は毎年40%を超えて増加しており、2018年の取引数は年間で5万件弱、成約率も90%弱と非常に好景気の結果だった。
今後は国策として、新規の許可数を制限するとしているので、現在の物件の価値を保ちつつ、次の投資や居住物件の需要が減らないように調整している模様です。
今後はCクラスの物件をホーチミン近郊の郊外に建てられていく事が予想されているので、以前の日本のように東京を中心とした、千葉・埼玉・神奈川に住むドーナッツ化現象が数十年先に起きるかもしれません。貧富の差がすさまじく、学歴社会は中国以上のようだ。どこがベトナム社会民主国だろう。ホーチミンが夢見たのはこんな社会ではないだろう。