改めて言いたい。
いまは開催予定期日の2年前にあたるが、東京の熱中症指数は連日「厳重注意」か「危険」で表示されている。「できるだけ戸外へ出ずに、屋内で休息しなさい」という意味だ。今年は台風も立て続けに関東地域へ大きな影響をもたらしている。
こんな気象条件のどこがスポーツの祭典にふさわしいのか。同じ35度でも湿度によって体感は相当に変わるけど、つまり発汗しやすかったらしのぎやすいけど、この意味でも日本のモンスーン気候は世界最悪の部類だろう。
IOCやJOCは、選手と観客を殺す気か。スポンサーと利権まみれの開催団体にはもう期待できない。世界のトップアスリートたちからボイコットをするしかない。命と健康を痛める気象条件では参加できない、と声明を出すべきだ。また、世界中の医師たちも中止を勧告すべきだ。もともと、オリンピックに出るような選手は、命を削るような練習の日々を送っている。少しのことで体調不良やケガをする可能性は、一般健康人より高いだろう。金メダルで一生安泰生活を得られるか、はたまた惨敗で暗い人生を送るか、そうした選択を迫られることこそ「おかしい」のだ。ひとりが世界新記録を出すことより、何十億人が生活習慣病から脱却したり、もっと言えば飢餓や医療不足で死亡するこどもたちを救うことに、力を注ごう。