拙宅に一番近い大学は、神戸山手大学。北西に1キロも離れていないので、JR元町駅や地下鉄「県庁前」から徒歩通学する学生が多いようだ。1999年に男女共学となったが、それまでは歴史の古い女子大であり、短期大学も併設していた。
50代の卒業生に話をしたら、「当時は松蔭女子学院大より、お嬢様学校」という雰囲気で、学生は就職するなど志向せず、花嫁修業の箔付けみたい、であったらしい。
さて、ここも現状は大学経営に四苦八苦しているようだ。学生の定数割合を充足するために、なりふりかまわず状態。偏差値は35ぐらいだから、事実上だれでも入れる。一学年の定数は350名ほどで高校並み、文科省が求める定数充足率をなんとかギリギリでクリアしているようだ。
自宅近くのコンビニでバイトしているベトナム人女性も、ここの外国人留学生さん。漢字はほとんどわからないのに、講義などとても理解できるわけもないだろう。英語も拙い。
学費は初年度130万円ぐらい、私大の平均程度のようだが、ベトナム国内の平均賃金は月額2~3万円ぐらいだから、ベラボーに高額だ。それまでして留学生ビザを取得し、少なくとも表面上では労働時間の制約を受けているのに、日本へ押し寄せる外国人は増えるばかり。この外国人留学生が、つぶれそうになっている特に地方の私大を支えている事例は少なくないようだ。
18歳人口がピーク時の半数程度となったのに、大学数は2倍以上も増えている。廃校=倒産する大学がこれから激増するだろう。